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Ayu's の金曜日

Back To USA 8

こんな環境でも一応、新婚生活。
ガスコンロは本当はNGだったが、周りも使っているということで
一台だけコソコソ持ち込み、これでおかずを一品。
チャイナタウンで炊飯器を買ってきて、ご飯を炊き、
マンハッタンのど真ん中で質素な暮らしではあったが、
やっと二人で暮らせるようになったんだな、、、と浸る間もなく、
私は働けることになった。
もちろん、コネ、裏口、、、あ、いえいえ、紹介です。

アメリカで初めて働くということで色々心配ではあったが、
日系の会社での作業だったから言葉の心配がいらないのがありがたい。

問題はとにかく通勤が遠かった。

高速バスを使って隣の州のニュージャージーへ、片道一時間半。
巨大なバスターミナルのポートオーソリティーまでは徒歩20分。

早朝のまだ暗い中、歩きながら道脇のコーヒートラックでコーヒーと
ベーグルを買って、バスの中でもそもそ食べる。
特に冬の通勤は寒さが尋常ではなく辛かった。

私がいた頃は、まだまだ危険なところがいっぱいあって、
ホテルからターミナル周辺の道もはっきり言って危険だった。
夕方になるとポリスが100mおきぐらいに立っているくらいだった。

ただ、朝はポリスの見回りがおらず、朝まで飲んでいたような酔っ払いや
ホームレスがウロウロしていた。

足早になるべく目立たない地味な服で、女っ気を出してはならない。

ある時は、

道の真ん中に倒れてて、息の音がないな、、と思われる黒人の横を通り過ぎることも
近くで乾いた銃の音を聞くようなこともあり、日本の通勤とはまったく違っていた。
つぶやく人、叫ぶ人、そんな人たちは毎朝普通によく見かけた。



汚い、怖い、危険、厳しい、きちがい、気持ち悪い、、もう3Kどころではない。



  1. 2019/05/31(金) 18:05:45|
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Back To USA 7

この部屋の家賃は聞いていたので、お金を持って事務所を訪ねる。

こんなボロ部屋でもこの立地なので、そこそこの家賃だったが、
アメリカで多い光熱費込み家賃だったから、その点はありがたい。
手渡しの月払いも、事務所が同じホテル内だから便利だ。

しかし、出て行く者と入る者が勝手に合意して、既に入れ替わっているって
よかったんだろうか。普通はダメだろう。

が、事務所の明るい婦人は「あ〜そうなの〜、あそこに住むのね、ちょっと待ってて」
特に何の驚きもなく、カチャカチャっとパソコン操作しはじめた。

「あら〜あの部屋は前の住人が出て行き次第、取り壊し予定になってるわ。
なのでもう、うちの管理外なのよ。」

「??じゃあ、どこに問い合わせて、どこに家賃を払ったらいいんですか?」

「さあ〜わからない。とにかく、ここでできることはなんにもないの」

その後、わかりそうな人に何人か聞いてみたが、まったく手がかりがなかった。

そして結果的にどうなったかというと、


なんと一年半もの間、この部屋を出て行くまで、お金を払わずに住んでいた。
住みながらも、こんなことってあるんだろうか、と不思議な気持ちで暮らし、
いつでも支払う用意はあったが、本当にここを管轄する人は現れなかった。

その代わり、取り壊しリストに入ってるこの部屋は、数人の作業員がここの鍵を持っていて、
時々勝手にガチャガチャっと鍵を開けられた。
開けた方も泥棒扱いされてはならないと、平謝りで大抵足早に去っていく。
たまたま悪人がいなかったから、危険な目にはあわなかったのは幸いだ。
夫と取り壊し作業を仕切ってる、大工のGとは顔見知りでよかった。

こんなことはきっと日本ではあり得ない。
隙間で暮らすとはこのことだ。

企業の駐在でもなく、なんの後ろ盾もない異邦人がアメリカで暮らすのは大変だ。
保険の問題、ビザの問題、住居の問題、就労の問題。
法をかいくぐっている移民はいつも問題視されているが、移民だって違法は望んでいない。
けれど実際には隙間的にやらないと生きていけないという現状はいくらでも見聞きする。

ところで、タダで住めてラッキーだったか?

そんなことはない。タダより怖いものはないのだから。。。



















  1. 2019/05/24(金) 13:59:43|
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Back To USA 6

今度の空き部屋は正方形で、広さは20畳くらいだろうか。
日当たりはいいが、大通り面していて車の騒音はかなりのものだ。

引越しや冷蔵庫の件でわかるように、前の住人は片付けや掃除が苦手。
この汚部屋の掃除は相当なものだった。

一部屋なのに、どういうわけかユニットバスが二つある。

前住人はバスタブにベニヤ板のようなもので蓋をして、物置にし、
ちょっとした台をとりつけて、ここで料理をしていたようだ。
少し改造がしてあり、洗面台が台所の流しのように作り変えられている。

問題はもう一つのバスルーム。ここは想像を絶する作りになっている。
洗面所の管は詰まったか壊れたかしたのだろう。
そこで管は横のバスタブを突き破り、バスタブ内に水が流れ込むように改造してある。
すなわち、歯磨きや洗顔で流れる汚水が浴槽内に流れ、どう考えても気持ちが悪い。
この変な配管のせいでお湯を張ることは決してできない。シャワーのみという訳か。

次に洗面所の水道は最初の数十秒はオレンジ色の錆びた水しか出ない。
洗面台とバスタブ間の管が詰まり気味なので、思いっきり水を流してみたら、
信じられない量の詰まりが浴槽へ一気に流れ出てきた。

出てきたものを詳しく説明するのはやめておこう。
それほど神経質でない私が、思わず悲鳴をあげたほどだ。

お次は開かずの扉が一つ。
ここは隣の部屋につながっていて、色々世話をしてくれてるJの部屋だった。
もちろん鍵はかかっていて、お互い行き来することはできないが、
時々夫婦ゲンカの声が聞こえてくるところを見ると、こちらの声も丸聞こえなのだ。

前の住人は土足で部屋を使っていた為、カーペットはドロドロだったが、
張り替えるなんてできないので、とりあえず洗剤で水拭きしまくった。
ユニットバスも土足で使っていた為、公園の公衆トイレのような感じ。

そんな部屋でも、日本人同士の私たち。どうしても土足で生活をしたくない。
となると、やっぱりこの汚れをなんとしても拭くしかなかった。
そして拭いたカーペットの上に新しいラグを何枚か部分的に敷き、なんとか素足で歩けるようにした。

こんなに汚いところは生まれて初めてだった。
半泣きになりながら這いつくばって床掃除したこと、きっといつまでも忘れない。







  1. 2019/05/17(金) 17:59:24|
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Back To USA 5

部屋チェンジの申し入れを夫の方からしてもらうと、案の定渋い顔をされた。
お世話をしてくれているのは、ズケズケとはっきり物を言うオーストラリア人女性のJ。
ものすごく顔が広く、様々な点で口利きしてもらっていた。

彼女が眉間にしわを寄せて不機嫌な返事をしているところが目に浮かぶ。。
とにかく今はどうにもできないということだった。


ところが数日後、窓際の部屋から引越しをするという夫婦がいて、
そのあとにそこに入ってはどうかという話が舞い込んだ。
よいタイミング!大通りに面したその部屋はとても明るい。


ついでに引越しの手伝いをしてくれということで、快く引き受けた。

当日部屋に行くと目を疑った。。。本当に今日引越しなの?
荷造りが全くできていない。夫婦二人暮らしなのに物が異常に多く、散乱している。
台湾人の奥さんはこういう事が苦手なようで、荷造りをせずに、同じ場所にずっと掃除機をかけたりしている。
そしてネズミ捕りに引っかかってるネズミを見つけ、大発狂し、さらにやる気をなくしたようだ。

(ネズミ、、出るんだな。この片付けられない部屋で、どのくらい引っかかったままっだったのかな、、)

私はそれは見ないようにした。それでもあの部屋よりここの方がマシだと信じたい。

アメリカはアパートに引越しをするときに冷蔵庫を持っていかない。基本備え付けになっている。

この部屋の冷蔵庫は自分たちで買ったようだが、引越し先にあるからということで置いていきたいらしく
私たちに買取をしてくれないかと言われた。

必要だけれども、買取価格は良心的ではなかった。アメリカでは中古品は日本よりかなり高く取引されるが、
日本から来たばかりの私にしたら、かなり高いように感じられた。

結局、何度かねぎったり、断ってみたり色々したが折れてくれず、高値で買うことになってしまったのだが、
庫内の掃除どころか、消費期限切れの食品を全部いれたまま残していくという感覚には驚きを隠せなかった。


明日から本格的に掃除に取りかかる。有りえない汚さと格闘するのだ。
それと同時に夫との暮らしもここでスタートすることになった。

なんだかよく見ると、この部屋には様々におかしい点が存在しているようだ。

このへんてこりんな部屋で、へんてこりんな暮らしの幕開け。



  1. 2019/05/10(金) 10:19:25|
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Back To USA 4

親戚から結婚祝いをいただいてたので、ちょっとしたお返しに
なにか NYらしいもの!と思い、ティファニー本店に出かける。
シンプルな小物をいくつか選び、包装してもらってる間は束の間のセレブ気分。

しかし、戻るところはあそこ。。。

やたら広い部屋がかえって寂しさを倍増させる。昼間なのに、なんだか怖い。
テーブルがないので横に倒したトランクの上にハンカチを広げて一人食事。

夫は忙しく、朝は合わないままルームメイトの部屋から出勤で夜も遅かった。


はてさて日々の食料品はどうしたらよいのか、立地が観光地のど真ん中でスーパーなどない。
日本食料品店はあるだけありがたいが、かなりの距離を歩かなければならないし、気軽に買える価格ではない。
 
何ブロックも先の個人店を回り、イタリア人の店で肉を買い、スパニッシュの店で野菜と果物を買い、
小麦粉や砂糖、飲み水はユダヤ系の店に、コーヒー豆はあそこで、チーズはあそこ、パンはあっち
とにかく同じところでまとめて買うことができないし、冷蔵庫はないからその日使う分だけをこまめに調達。

しかしどこの店でも猫を飼っている。みんな動物好き、、なわけではなくネズミ捕りが目的だ。
日本なら衛生面で相当な問題になりそうだが、ここでは普通らしい。

アメリカの食事はなんでもかんでもハイカロリーで、おデブになるのはいとも簡単。覚悟もしていた。
ホテルのすぐ近所にも24時間営業で、いきなり路面にショーケースのケーキ屋があり、
大きさも日本の倍以上。これを真夜中に食べる人が?  いるから24時間なんだろうか。
けれど私は郊外に引っ越しをするまで、どんなに食べても太ることはなかった。(特に痩せもしなかったが)
食料調達一つとっても、かなりの運動量だったのだろう。

洗濯は地下のコインランドリー。宿泊客と同じところを使えたが、通路は従業員専用の扉から
ボロ階段かボロエレベーターを使わねばならなかった。


最初の一週間は、とにかく周りに何があるか把握するだけ。

しかしそこからが問題で、ビザの関係もあり就労はできない、友達はいない、やることがない。

観葉植物を買ってきて飾ってみたり、絵を描いてみたり、自分なりに色々やってみたが、
気分が落ち込んでどうしようもない。

地震でライフラインが全く閉ざされた経験もしていたから、どんな環境にも適応できる自信があったし、
一応、食べたり寝たりできて、温度調整は難しいが湯も出て、これで何か言うのはわがままだと思っていた。

ところがあっさりギブアップ。
物質的なことよりも、精神的に参って来ているのは確実だった。何が一番の原因かはわからない。

せめて1日のうちの数時間でも部屋に日が当たれば少しはマシなんだろうか。。。。?

もう、わがままでもよい。どう思われようが、、
部屋のチェンジができるかどうか打診する事しか思いつかなかった。








  1. 2019/05/03(金) 18:17:23|
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