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Ayu's の金曜日

プロの仕事

ぴったりとついて接客されるのは苦手だ。
最近はニーズを汲んでか、どこでも控えめになったような気がする。

が、ひと昔前は違う。デパートに用事があっても服などは見ないことが多かった。
ある時、大阪のデパートで洋服のセールの催事場を通りかかった。

ここならもしかして、自由に色々見れるかな?♪ と、
以前から探していた黒のパンツを、、、うわっっラックごと全部黒のパンツではないか。

一枚、二枚、ラックから取り出して見たところで、いきなり音も立てず
無表情のおばちゃん店員が目の前に現れた。

「黒のパンツ探してるん?、あんた、、、(一、二歩下がり全身を一目見られて)〇〇号やね」

正直、自分なりに着痩せするように着て来たつもりだったので、言い当てられたサイズが
ドンピシャなのにちょっとショックを受けた。

そして全部黒のパンツがかかったラックから目にも留まらぬ早さで

「はいコレとコレ。そしてコレ。はい試着室こっち」

と形も値段もチェックできないまま、試着室へ移動させられた。

なんとまあ強引な、、、絶対買わないゾ、、、と思いながらもとりあえず試着。


ところがどうだろう。 
これはオーダーメイドか?と思うほど、全てがぴったりなのだ。
値段は安くもないがそれほど高くもない。これだけぴったりだとむしろお得なのかも。
さらに驚いたことに、催事場なのでメーカーはバラバラなのに、他の二本もぴったり。
しかも三本目は黒が欲しいと言ってるのにグレーのチェックを勝手にまぜてきた。
が、これはこれで魅力的だった。

「どう?着れた?開けるで」
「あ、はい、ちょっと待ってください」

店員がタメ口でお客が敬語になっていることなど、もはや気にならない。ここは大阪。

シャーっとカーテンをあけられ、

「ええやん。ぴったりやわ。それはこーとき(買っとき)。コッチのは?あ、値段が?
じゃあ、こっちやな。これはほんまにええねん。昨日も買っていった人がよかったわ〜言うて
今日もう一本買いに来たわ。流行りとかない形でずっと着れるねん。ノビノビの素材でシワにもならへんよ。
グレーのもちょっと着て見せてみ」

グレーのも着てみせる。

「ええやん。それもぴったりやん。こっちもこーといたら?便利やで〜」

言う通りだったが、二本買うには予算オーバーだったし、おばちゃんの思う壺なのもなんだか悔しいような気がして、
黒いのだけにするワ、というと、「でもサイズぴったりなのは買っといた方がええよ」ちょっと押してきたが、
予算がね、と言うと「あ、そう?じゃ、お会計あっちでね」とサッとひいてきた。

サイズの見極めとチョイス、買わせるまでのトーク、二着買わせる為の仕掛け、見事だった。
案外無駄な笑顔は必要ないものだとわかった。会計に行くまでの時間がどれだけ早かったか。
一番すごいのは、強引なのに買わされた感が一切なかったこと。

プロ。

あの後、グレーのチェックの方も頂かなかった事を後悔したのは言うまでもない。
そして十数年たっても頻繁には使わないものの、まだあの黒パンツはクローゼットの中にいる。









  1. 2018/08/17(金) 18:49:44|
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  3. | コメント:2

同級生 

その時は、なんとなく聞き流していたような話を
ふと思い出したりすることがある。

随分昔、親戚のおじさんがこんな話をした。



「人類歴史、何年が過ぎた?
何人の人が死んだ?

その中の生きてる100年以内の期間って、ものすごい短期間やろ?
今同じ時代に生きてる人って、地球に住んでる全員、
すごい確率で同じ時を過ごしてると思わん?同級生みたいなもんやん。

同級生だったら親しみわくやん。
知らん人も、すれ違う人も外国に住んでても、みんな同級生やで。
仲良くしたらええやん。」



まあ、そうなんだけど、、、なかなかそんな大きな視野では考えられない、、、
文化も言葉も違うんだしさ、、、
聞いた時の感想はそんな程度だったような気がする。

あれから時が過ぎて、電車に乗りながら二十年以上前に聞いたその話を、ふっと思い出す。
周りにいる知らない人を、ああ同級生なのか、という目で見ていたら、
不思議なことに、たしかに親しみが湧いた瞬間があった。



  1. 2018/08/10(金) 18:38:47|
  2. 未分類
  3. | コメント:0

アメリカ西海岸への旅

思い立って、アメリカ西海岸に行って来た。
夏休みの海外旅行、費用のことを考えたら、
この時期の家族旅行なんて考えられないと思い込んでいたが、
お盆前後を外せば、ギリギリ行けないこともないということがわかった。

2年おきに行ってたアメリカだったが、すっかり日本に根を下ろし、
気がついたら4年ご無沙汰になっていた。

いつも古巣のNYへの旅だったけど、今回LAを選んだのは、
友達家族に会いたかったのと、息子に海を体験させたかったのと
12年前に一度訪れたLAが短期間すぎて、もう一回行ってみたかったのと。

今回は三つのご家族に本当にお世話になってしまった。
現地の人しか知らない食べ物、お店、穴場、効率よく回って運転してもらい、
個人旅行では絶対ムリな濃密なプランで毎日過ごせた。

どの家族も、こちらが悪いと思わないように気遣って
どうせ夏休みで自分のとこの子供もどっかに連れて行くんだし、ついでだよ〜的に言ってくれたけど、
絶対普段より特別にがんばってもらってるのはわかってる。

そして今回は子供を楽しませるだけの旅でいいと思っていたが、ご主人達の協力により、
思いがけず子供から解放され、奥さんチームだけで夢中でショッピングする夢時間まで。
その間、うちの夫も知人に船を出してもらい大好きな釣りを堪能した。
預かってもらってる間、一人っ子の息子はたくさんの同世代の子供達と触れ合えた。

どこに行っても、毎日、優しさが身にしみる旅となった。

ハリウッドや、テーマパークはなどは見事に無視。
LA=セレブなイメージ、、、ではないんだろうなと思っていたけど、やっぱりそれはほんの一部分。
たくさんの日本人が、あの素敵な場所でよい暮らしだけをしているのでなく、それぞれに
何かしら大変なこともありながら、家族の為に異国でたくましく生きている事を感じた。

どんなツアーにも勝る、そしてどんなにお金をかけても得難い、人とのつながりのある旅ができた。









(頭がまだLA時間? 今回は投稿が土曜日になってしまいゴメンナサイ)





  1. 2018/08/04(土) 06:15:58|
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  3. | コメント:0

パパママ教室(後編)

さらに質問コーナーは進む。

「奥さんからお使いを頼まれました。いつものお味噌、買って来てと言われました。
ところがスーパーに着いてから、いつものお味噌がどれだかわからないことに気づきました。さあどうします?」

なんだか、、、やたらと具体的。。。

じゃあ、はい、あなた。と指さされたのは先ほどのチャラ男くん。

「えっと〜〜〜〜〜。とりあえずなんでもいいから買って帰るかな。早く帰った方がいいと思うので」

「はい、ブーーーーーーです」

そして次に、夫に答えを求めてきた。

「とりあえず味噌売り場で電話して、どの味噌がいいか聞きます」

講師はにっこりしながら。「はい、素晴らしい。ピンポ〜〜ン♪」

「あのね、奥さんは子育てでてんてこ舞いで、そりゃーもうストレスマックスなの。ほんの些細なことが
本当に腹が立つものなの。いつもの味噌といったらいつものでないと絶対嫌なの。夫にとってどうでもいいことが
ママにとってはすごく重要なの」


。。。そうなんだろうか。私は正直、一パックくらいお味噌の味が変わってもそれほど気にならないけど、、、

「はい、次、家に帰ったら奥さんが泣いていました。あなたはどうする?」

またチャラ男があてられた。次は合格をもらいたい所。

「えっと〜〜〜、色々大変なんだなと思って、できるだけ手伝います」
私は、うん、いいんでないの?  と思ったが、間髪入れずに「ブーーーー」またもやダメ出し。

そして次にまた夫が当てられる。

「ええ、と。どうしたの?って聞いてとりあえず話を聞きます、、、」

「はい、ピンポーンです♪ 素晴らしいわ〜〜
 そうなの!ママは何かして欲しいんじゃないの。何が辛いか聞いて欲しいのよ!もう忙しくて寝不足でいっぱいいっぱいなのよ。
 とにかく話を聞いて欲しいの。そういうものよ」


これって講師の実体験なんだろうか。。。それとも産後ウツのママをたくさんケアしてきて、よくある話なのか。。。

その後も一つか二つかダメ出しを食らったチャラ男くん。。
家に帰ってから、どうなっちゃうんだろう。
どうか、奥さんに八つ当たりしませんように。

そして、質問コーナーの印象が濃過ぎて肝心のベビーのお世話のやり方とか全部忘れた。



次回金曜日はお休みします。




  1. 2018/07/20(金) 19:58:27|
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パパママ教室 (前編)

まだ子供が産まれる前、初産のママとパパ対象の市主催1日教室のエピソード。


初産ママが対象とあって若い夫婦が多い。どう見ても我々が一番年上だ。

この教室では、新米のパパママが赤ちゃんを迎えるにあたっての心構え、
お風呂の入れ方、オムツの仕方などを教えてくれる。

ほとんどのカップルがほのぼのした雰囲気の中、
あるカップルの男性一人が始終ふてくされている。
全然来たくなかったけど、妻に言われて嫌々来たといったところだろうか。

けれどこの奥さんは参加を強要するタイプには見えず、可愛らしくおとなしい。
この態度といい、チャラい夫との不釣り合い感に、つい余計な想像力が働いてしまう。
もしや、、、?  けじめつけた、、かもねぇ。。。


ベテランっぽい講師が赤ちゃんが生まれたら、こんな感じで、あんな感じでと話した後、
では次はパパに質問します、ということになった。
テキパキとして、にこやかではあるがイクメン推奨の圧をバンバン出してくる。


「赤ちゃんが生まれたら、どんなお手伝いをしますか〜?
じゃあ、そこのパパから、一人づつ答えてね  」

おつかい、オムツ替え、ミルクを作る、お風呂に入れる、
様々な、そして想像通りの答えがならび、微笑ましい空気。

それがチャラ男くんの番になって雰囲気が一変。


「シモの世話は無理っすね。あのうんこのきったない感じとか匂いとか?ほんっと耐えられないんでぇ
それだけは絶対やりたくない。臭いのはホントムリ。気分悪くなるんで。他のことなら、、、まあ、、やりますけど」


講師を含め、その場にいたママ全員が無表情。
そして同じことを考えていたのではないのかな。


(他のことも手伝わないな、絶対。)


私も見たが、他のママたちもきっと奥さんの方をチラリと見ただろう。
奥さんはうつむいていた。

正直、ここで講師が何かいうのかな、、、と思ったが、意外にあっさり
「あ、、、そうですか、、じゃ、次」
とスルーした。

しかし次の質問から講師のにこやかな攻撃がはじまった。


                                       つづく




  1. 2018/07/13(金) 08:43:05|
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